20年前のＹＫ35を思い出す。
この懐かしい九号・熊本吟醸の完璧なバランスの良さ！
「亀萬　純米吟醸」スッと入り程良い甘みで程良い切れ

熊本は九号・俗に熊本酵母の発祥の地（香露さん）で、その酵母を利用した大吟醸はＹＫ35と申しまして（山田錦精米35％で熊本酵母）それでないと全国新酒鑑評会で金賞を取れないというのは20年以上前のこと。

私がこの業界に入ったのもその頃で・・その頃の最高峰の味わいは僅かな記憶ですが覚えています。

その味わいを久しぶりにこの亀萬の純米吟醸で味わった気がします。

こんな味わいだったと！！

すっきり入って香るんですが食事を邪魔しない程度でほのか、

でもそれは確実に印象を残していて、その香りに合うような甘味で、切れ収束もやはり合うような優しさで

全部がまとまって優しい、今ちょうど80年～90年のリヴァイバルでファッション業界は動いています、日本酒もそれがあってもいいんじゃない！？とこの酒を飲んで思いましたよ～。

情熱を感じる酒蔵さんに出会いました。

熊本県津奈木町「天然醸造で日本で一番南の蔵」を掲げる亀萬酒造さん。

鹿児島や沖縄に観光用に焼酎蔵や泡盛蔵が一部日本酒を造っていますが・・それを除いた日本酒中心の蔵で一番南に位置します。

なんと鹿児島空港から車で1時間半ちょっとで行けてしまう距離で、実際昨年の訪問時も鹿児島県国分市の中村酒造場さんから直接レンタカーで向いました。

昔は杜氏の気合いやその腕一本でいい酒を醸す、そして全く無名の蔵が彗星のように現れる！

そんな幻想は今はもうないと思っていましたが、久しぶりにそんな雰囲気を感じます。

竹田瑠典さん、31歳　東京農大出身、先ほどの中村酒造場の専務　中村新弥さんとは農大同期だそうです。



話すとこちらも感化されるぐらい熱い！お酒の設計は熊本にこだわる

熊本の米と熊本で分離された熊本酵母＝協会九号（その開発者が野白金一さん）

実際造る酒は凄いバランス良い酒　深く、甘く、旨く、熱く、切れ味鋭く、

情熱と腕一本で仕上げた酒、是非飲んでみてくださいね

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