広島県東広島市西条。JR山陽本線西条駅にほど近く、
6蔵が集まる酒蔵通りに西條鶴さんはあります。
蔵の前で「伊野本」蔵元と。 右に仕込水を汲める場所があり、近所の方が汲んでいます。
旧街道(山陽道)沿いに蔵はあります。斜め前も酒蔵。広島で一番のシャアを誇る蔵「白牡丹」さんです。
特徴的な赤瓦、なめこ壁の建物が続きます。
屋根は赤瓦。冬はマイナス3~4度まで冷え込み昼夜の寒暖差が大きく。ふつうの瓦ではすぐに割れてしまうとのことで、この赤瓦だそうです。
上記のように広島市内よりもここ西条は標高が高く、寒冷な地、水の良さもあって酒造りが栄えたとのこと。
西条は酒蔵のレンガ煙突が立ち並ぶ町としても有名。ここ「西條鶴」さんにもレンガ煙突があります。
西條鶴さんの屋上をから望む。こちらの一方向だけど5本の煙突が見えます。
横には亀齢(きれい)さんの煙突が見えます。
また蔵の隣は「賀茂鶴」の壱号蔵だったり、とにかく酒蔵が密集する地域です。
各蔵が蔵内に井戸を持っているのがこの「西条」の特徴。 「西條鶴」さんは「天保井水」の井戸。
西条は地下水の豊富なところ、いろいろな水脈が走っているそうで・・軟水で、あちらこちらから解放された井戸水を汲みにこられます。
杜氏さんは「宮地杜氏」 広島甘口酒のより印象的なものを造りたいと熱く語っていただきました。
その「宮地杜氏」が選んだお米が「中手新千本」。 広島の酒米というと「八反錦」が一番メジャーですが、目指す酒質を醸すために!あえてこちらのお米を選んでるとのこと。(ちなみに価格はほとんど同じとか)
ここの酒造りの特徴は古い道具を使うところ、 米蒸しは昔ながらの「直火(じかび)窯」。これは泡盛蔵でしか他に見たことはありません。日本酒蔵は初めて。いい蒸米が出来るとのこと。
=レンガ煙突もここでは現役なんです!
甑は木製。 このような道具から解るように、手造りを貫いている蔵さんです。 蒸した米も全て手で運ぶとのこと。
この仕込蔵から「西條鶴」は生まれてきます!