先日、ちえびじんの中野酒造さんへ蔵見学に行ってきました♪そのレポートです。
「北九州・新幹線 小倉駅より「特急にちりん」乗り換え・日豊本線を下ること、およそ1時間。
大分県国東半島に位置する「杵築(きつき)」駅に着きました。
ここは海沿いに位置する古い城下町。
大分の有名な観光地 別府や湯布院も30分程度で行ける立地です。
大分空港も近い。
海が綺麗な証明でしょう!天然記念物「カブトガニ」の繁殖地で、その研究機関もある。
ここに「ちえびじん」を醸す。中野酒造さんはあります。駅より車で5分くらい。
6代目蔵元の「中野淳之専務」に迎えていただいきました。
中野さんは34歳。東京農大醸造科を卒業、サラリーマン生活の後、家業を継いで6年目。
蔵を継いで酒造りの道を行こうと思ったのは同級生で親友の「山和」の伊藤くんの影響があったとか。
先に蔵元を継いだ伊藤さんの活躍に多いに刺激を受けた。
中野酒造さんの蔵は石垣があったり、城下の
大分県のお酒といえば、「いいちこ」「二階堂」の麦焼酎。
だけど、その歴史は以外にも浅く、もともとは、
地元の消費は「西の関」さんがシェアの九割以上と圧倒的に強く。
その他の事業に活路を求めて、この隆盛に繋がったらしい。
中野酒造さんも御多分に洩れず、焼酎・
しかし今後は中野さんが一番情念をかたむける「日本酒」
訪問した10月7日は(大安)25BYの酒造りが始まるその日で
中野さんの、表情・言葉の隅ずみに気持ちの高ぶりが感じられた。
この蔵の特徴を位置づけるものは「水」
地下200mからこんこんと湧き出る水は軟水だけど、
その水で仕込む「ちえびじん」は甘味が舌に乗る感じで、
淡麗辛口には向かないらしいけど、飲み応えと後切れを求められてる今の日本酒
蔵は地酒蔵らしい時代を重ねた雰囲気の建物だけど、清掃が行き届いている!
仕込み蔵。900kg以下の小仕込みタンクが並ぶ
お米の洗いは地酒蔵では定番の設備になった「ウッドソン」。泡でやさしく・しっかり洗う。1年目は全量手洗いでやってみたそうだけど、米の割れや・洗いムラがあって・・2年目からこれを導入して確実に酒質に高影響があったそうだ!
もう一つの秘密兵器がこの「高圧洗浄機」。
さきほど蔵が清潔だと書いたけど、この機械が活躍♪ 100度以上のお湯が出て、人力では落ちない汚れもあっという間!女性で
も使いこなせるんだって 製造業だから清潔が一番だね~。これは「鍋島」飯盛さんが教えてくれたかとか~。高品質蔵同士、情報交換が活発です!
搾り機「ヤブタ」はしっかり冷蔵庫の中に!
気温が高くなりがちな、西日本では必然的な設備。どんな気候でも安定した搾りが出来ます!「~やるな~」
蔵の二階に上がる、麹室はそこに中に入ると・・甘い香りが 「りんご」???
「リンゴ」の成分は麹の発育を良くするとのことで、九州には良く「りんご」を麹室に入れてるとか・・初めてみたよ~(驚)
麹室で30kg盛りの麹箱が二枚。
「麹米」は県外出荷のものは桃色にごりを除いては全て山田錦に統一。 酒造りの根幹の部分。安定して間違いがないものが出来る!(自信スペック)
「今年の造りは楽しみ!気合が入ります! 昨年のデータもバッチリあるし!今年はお米もいいし」熱く語る中野さん。
蔵の仕込み作業は中野さんと、
どちらが杜氏というわけでなく、分担して仕込んでいるそうだ。。
その日 25BY初洗いした大分産「ひとめぼれ」 新酒第一段「桃色にごり」になる。
「ひとめぼれ」は早生米で、酒造り用に中野さんが農家に依頼して栽培。通常飯米は「ひのひかり」でこの地区では例のないお米だとか。
明日の蒸しを待つやはり「ひとめぼれ」
仕込み期間のスケジュールは・・。
蒸しは朝4時半から(早い!) 6時には蒸し上がり。即仕込んで7時には仕込完了。8時からは米洗い、10時洗い終わり、昼からは瓶詰めという一日のスケジュールとか。
それから山田錦の契約田を見に行きましょうって車で20分くらい,山を上がる。
登り切った空気も水も、そして肝心な昼夜の温暖差もある(夏場でも長袖来て寝るような冷え込みがあるとかで・・)理想的な環境に山田錦契約田はあった!
同じ杵築市にある。同じ町内である程度の酒米が賄えるのは理想的環境だな~
台風が接近中(結局逸れましたが・・)で心配した農家さんがたまたま居られて話を聞けました。
「飯米とは比べにならないくらい栽培が難しいお米だよ~山田錦。どうしても少し倒伏するし・・土造りからかえなくちゃいけないんだ・・・」 だそうです。
10月中旬には刈取りだそうで、元気に出穂ていました!経過も順調。いいお米がとれそうだ~
新酒は11月末に上記でも書いた「純米 桃色にごり」から、昨年新発売で人気のお酒♪
今年はさらにクリーミーに!発泡感もさらに上乗せ
らしいんで!!期待して待ちます!中野さん頼むよ(OK)
酒泉洞堀一
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