(最速記事・酒蔵見学) 獺祭さんの新蔵の竣工式!本日行って来ました♪ 

獺祭さんの新蔵、竣工式に呼ばれ行ってきました。

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多くの業界関係者が集まる会は、いつもながらドキドキいたします。(小心)

新幹線、新岩国駅より送迎バスで蔵へ。

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この先にそんな日本有数の日本酒蔵元があるの?と思えるような山里を抜けてバスが進む。

その道が国道2号線に合流し、国道らしい賑やかな道沿い、旧周東町役場を過ぎた左側に獺祭の精米工場が見えた。

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(精米工場、4年前の写真。同じ規模が現在3棟たって、さらに建築されるという話)

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(4年前の精米工場内部。)

規模の拡大に対応するかのように、その隣接地には大規模な建設工場が行われていた。(後で聞くと、ここには現在の1、5倍の規模の精米工場が立つのだという。それによって現在の2、5倍の処理能力を持つ)

さらに進んだバスは右に折れ、真っ直ぐグイグイ山を登っていく。10分走り先ほどの街が眼下に霞む頃。 旭酒造に着いた。

12階建の新蔵がデンと聳えている。でも思ったより大きいと思わなかったな〜。

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自分がイメージしている獺祭ブランドの大きさにイコールな感じ。

つまり、今の獺祭には相応しく感じたんだ。

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新蔵と同じ場所にあった旧蔵。創業時の建物。でもこれからの新しい時代を作ればいいと解体された。

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1号冷蔵蔵は以前は大きいと思ったけどこんな小さく見えた。

それと以前から変わったのは、川の向かい側に直売所が出来ていたこと。

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それにお揃いの純白の作業着に包んだ若い蔵人が何人もキビキビ働いていること。

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でも昔は獺(かわうそ)がいたという川や山々は変わらない。のどかな風景。

今日の100人程の参加者が受付を済ませ、1fのホールで班に分かれ順番に蔵見学へ。

待ち時間の間は、顔見知りの同業者さん達といろいろ業界話をする。

そして蔵見学へ。まずは麹室へ。

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入る前は衛生設備が厳重にある。酒蔵の心臓部感。

以前最初の1号蔵で見た、手つくり麹蔵と何も変わらない。

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(これは4年前に撮影した1号蔵での麹造り、同じようにここで造られる)

2日目の棚の部屋は以前より少し広めで、「山和」で見たような、温度が来たら通風をする仕組みの大箱があって、夜中の作業の軽減が図られているようだった。

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こうやって見ると以前と同じようだけど、全く同じ作りのフロアーが6階、4階、3階にある!

それは純米大吟醸を造るにはまずは「手造り」できちんと力価のある麹を造ることと考えるから。

いい酒を醸すには「麹造り」。それは疎かに出来ない工程。

規模は変えても、獺祭はそこは変えていない!

12フロアーの内の3フロアーを四分の一の面積をそれに充てているのをみても良酒への追及が解る。

今度は仕込みタンクがある階へエレベーターで移動。

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それも以前の蔵と同じく900kg仕込み

ワンフロアーに約100本の900kg仕込みのタンクが並ぶ これも以前と同じ仕込み規模は維持。

およそ35本で1回転はするということで1日に3本が仕込まれる。

ただ同じく同一内容のフロアーが9階
、8階、7階にあり、以前の蔵もあるので凡そ、1日、12本仕込まれるようになるそうだ。

この仕込規模も純米大吟醸造りのへ獺祭のこだわり! 万石以上の生産をする蔵で全て900kg仕込というのは驚異的。 

通常、2トンor3トンの仕込みが大体よくあることろ。全て純米大吟醸造り、しかも山田錦のみという!

酒質維持のための小仕込みへのこだわりは変えていない。

それでこの12Fのうちの3フロアーに300本ものタンクが準備されることになったのだ!

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最後は10階の米処理場へ。こちらの機能は1フロアーだけ(フゥ〜*・゜゚・*:)

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以前と変わらない15kgづつ洗い、ストップウオッチ片手の限定給水は維持。

900kgの仕込みを1日10本以上を仕込むのに、僅か15kgずつの洗い。そして人間の確認による水分量維持(限定吸水)。

担当者は一日中、この作業を続けることになる。獺祭の蔵の中でも有数の重労働な部署だそうだ!

ここで適切な水分量をキッチリ維持することが、良い麹を造ることにもつながり、健全発酵、最終的にあの獺祭を造りだす。

ただ洗う機械は4台に!15kgずつ分け自動で送り込む仕掛けが今回に新たに導入。

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新しい設備が並ぶ中に、甑と放冷機は以前のものが真ん中に、これはその横にあるメカニカルな最新鋭の連続蒸し米機にとって代わりそう。

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現在、テストが進められ、品質の向上が無いと使わないという方針で進められた、

ほぼ効果的という結論が出て、最高峰「その先へ」の蒸し米もこれで使い始めてるという。

さて、この新蔵見学で、面積は3倍にもなったが、製造方法は蒸し米以外は変わらないことが確認できた。

限定吸水、手造り麹、小仕込み、

やはりそれは!獺祭の純米大吟醸造りの根幹

蔵見学後は、最上階、12階にある「獺祭ホール」へ。

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横には野外な展望室があり、近代的なビルの扉を一つ開けると!

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そこは新緑豊かな山々が、どこが北海道のリゾート・ホテルにでも来てるかのよう! 山鳥が抒情豊かに鳴いてもいたよ~。 その12階からの撮影動画はこちらより

それで正式な竣工式がスタート。獺祭、桜井社長が登壇に

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桜井社長流のちょっと和ませる話を前振りに、獺祭、旭酒造の沿革に話は進む。

ここから桜井社長の話
↓ ↓

「当社は祖父の代に酒蔵を譲り受け創業。

戦後の発展期に順調に売り上げを伸ばしたが、昭和48年以降の清酒の衰退期により

昭和48〜59年の間に三分の一の売り上げに!

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昭和59年に蔵を継いだときは、この設備でどうしよう?と思った。
岩国地区で一番の負け組で!東京に行くしかなかった。結果的にそれが功をそうしたのです。

方針としては「酒蔵より普通の企業を目指した」

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酒造りに最適な環境をめざし、 蔵に金をかける。いい材料を使う。いいスタッフを使う。

これが勝ちパターンと決めやってきた。

最近嬉しかったことはアメリカからの打診、安倍総理の訪米に合わせ、その晩才会に使いたいとオファーがあった。

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でも普通のお客様が美味しいといい顔をしてくれるのが一番。 だと思っています。

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山田錦を使い、東京を中心とした大都市に狙いを定め「地産地消」とはほど遠いところにいたが、結果として現在は172名の社員がいて。その写真が蔵近辺に自宅を構えことで地域経済に貢献できていると思う。

その原料の山田錦のことでも、ずっと山田錦、山田錦といってきて、少しでもその米の生産量が増えるよう、60万俵を目指す!と機会があればアピールしてきたが、

結果として今年獺祭は7万俵を購入。日本の山田錦生産量も48万俵まで伸びた。

獺祭が伸びることで日本の農業も元気になる。!

この新蔵も外見は大きいが、いい酒を作る道具しかないと思っています。

それに合わせて精米工場も1、5倍のものを計画。2、5倍で9月にはこの新蔵を賄うだけの量が自社で精米可能になります。

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それで、本当は瓶詰めラインをこのビルに造る予定だったんだけど、仕込み蔵にあれもこれもとやっている内にスペースが無くなり、外に計画している。現在場所を最終選定中で、全長180mで余裕をもった瓶詰めが出来るようにになる予定。」

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それで乾杯!宴席となり・・・酔う、酔う、「獺祭 二割三分」やはり、いつ飲んでも、どんなシチュエーションでも美味しい!

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最後は桜井副社長の挨拶で会はお開きになりました(完)

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この記事を書いた人

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