★ナチュラルワイン=自然派ワインとは
大地は形成中にいろいろな地層を生み出し、その中に居る微生物も相まってその区画・土地の個性がある。
その土地ににしかない味わいを出す=テロワールを第一義としたワインがナチュラルワイン=自然派ワイン。
その味わいを造るには、その土地の微生物が生き生きした環境を整えることが大事であり、またそのエキスをしっかり吸わせるために、葡萄の根が地中深く入っていくことが大事
そのためにヴィニロンと呼ばれる葡萄栽培者は・・微生物を殺し、土地を硬くし根が入らなくするような化学肥料や化学農薬を排除する(ボルドー液に代表される土地に負担をあまりかけない抗菌剤を容認するワイナリーは多い)
文字にすると簡単ですが、病気対策や害虫対策など手作業による部分が多くなり、近代的合理的農業とは相反するものであるが、ヴィニロンはそれを承知でテロワールを反映させるワインを造るために、主に畑作業に集中して1年を過ごす
それは徹底していて、土地を硬くする重い農業機械も使わない、さらには昔ながらの馬を選択するワイナリーも、
そして収穫時に話は戻るが、完熟した葡萄は痛めないよう手摘み収穫され醸造に至る
その醸造は葡萄そのままの個性を生かすシンプルな醸造のため、特別な近代的アプローチを取らない
特に既製品の酵母は、それ自身が味を造るのでそれを排除し、土地由来の野生酵母(葡萄に付随する)を使いテロワールを表現する。そして濾過や安定剤・酸化防止剤などもその土地の味わい=テローワルを薄めるものであり排除するが、例外的に酒質の安定のため少量の酸化防止剤のみ容認するワイナリーが多い
醸造面では何もしないように思われるが、少しでも美味しいものを実現するために、葡萄の持つ味わい・テロワールを壊さない範囲での工夫を行う。
例えば、酸を残すための早期収穫、低温での発酵、マセライオンカルボニックや全房発酵と通常のプレスの組み合わせ、葡萄の種類の組み合わせの変化、他の雑菌が入らないように衛生環境、分析環境を整えるなどで、その中でも安定して飲みやすいものを造ることが特に現世代の彼らの手法となっています。
最後は、ある尊敬する方が言ってました。
「ナチュラルワイン=自然派ワインは結局、造り手の情熱(パッション)」
その言葉で締めようと思います。
★ナチュラルワイン=自然派ワインと近い表現について
○無添加ワイン スーパーで良く売られている国産の赤いラベルのです。酸化防止材無添加をうたっていますが、こちらは濾過で悪くなる要素を全て取っちゃっています(驚)
○オーガニックワイン チリのものに、この表現目立ちます、こちらも低価格のものありますがは葡萄栽培はオーガニックですが、醸造はバリバリ近代的でなんでも有りのようです。
○ビオワイン これもナチュラルワイン=自然派ワインと近い表現で大部分は同じ内容のものですが、中には上記のオーガニックワインのようなものも含まれているようで要注意(黄信号)
○ビオロジック 自然栽培のことで 、=ナチュラルワイン=自然派ワインと思っていただいて良いようです。
○ビオディナミ ナチュラルワイン=自然派ワインをさらに突き詰めて、独特な薬草を煎じて土地に混ぜたり、月の満ち欠けを利用して瓶詰めや収穫に利用します。(すいませんそれ以上はまだ勉強中(^_^;)突っ込こまないでください)
しかし実際に満月に飲むとワインが美味しいのは私も実感しており、国内でも満月にビン詰めするワイナリーが何社かあり、弊社の扱いの中でも2ワイナリーあります(ドメーヌヒデ・ドメーヌ長谷)
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