2018年6月に訪問したシャンパーニュ南部モングーの「ジャック・ラセーニュ」。
家族経営の小さなシャンパーニュ・メゾンですが葡萄の味わいをなるべく生かそうという”こだわり”に溢れ、ひとつひとつの話に聞き入っていまいました。それを忠実に写真と文章にしまして皆さまにも”そのまま”をお伝えしたいと思います。
「Mongueux(モンギュー村)」にシャンパーニュ・メゾン JACQUES LASSAIGNEジャック・ラセーニュを訪ねる
シャンパーニュの中でも飛び地としてポツンとある「Mongueux(モンギュー村)」にシャンパーニュ・メゾン JACQUES LASSAIGNEジャック・ラセーニュを訪ねました。
近くの高速道路のインターを降りると周りは広々とした穀倉地、そこに帯状の丘がありそこだけが一面の葡萄畑になっています。その日は快晴だったこともあり麦畑と葡萄の色のコントラスト、またそれらが整然と並んでる様は美しく。シャンパーニュのメゾン(シャパーニュではワイナリーをメゾンと呼ぶ)訪問が初めてであったこともあり、到着の前から期待と興奮がMaxだったことを覚えています。 私だけでなく同乗の他の参加者もそのようでした。そしてその目指す場所は丘の上にありすぐに到着しました。
大規模農家のような雰囲気
到着すると当主のエマニュエル・ラセーニュさんが出迎えてくれた。
今回のツアーの主催者が到着前から盛んに「このメゾンは他の格調を重んじるところと違って、気取らない感じですよ」と言っていたが確かにその姿はジーンズとポロシャツ姿で大規模農家の人のように見えました。
ナチュラルな造りにチャレンジ
エマニュエルさんに当主が変わってからナチュラルな造りにチャレンジ、ブランド・ド・ブランの1種類だけだったキュベもいろいろチャレンジ
下記地図を見ると北部ブルゴーニュ(シャブリ)等に近接していてシャンパーニュといえどブルゴーニュに近い気象条件と解る。
コード・デ・ブラン地区と同じ地層がここでも隆起
ここモングーは、北のシャンパーニュのシャルドネの産地のコード・デ・ブラン地区と同じ地層がここでも隆起していて、白亜質石灰岩。ですのでほとんどがシャルドネです。
そして南で温暖であり氷や霜も被害が無く、葡萄も良く熟し補糖もしないで済むそうです。
ジャック・ラセーニュのモングー畑図、小さな一角ですが白亜土壌が隆起し素晴らしいシャルドネが収穫されます。 日本の勝沼のワイン造りは現在のメルシャンが、明治期にここモング-に研修に来たことから始まりました。
下記のシャンパーニュの公式ページに石灰質地層について解りやすく解説があります。
下記は輸入インポーターさんからのメゾン紹介文です、その特徴が完結にまとめられていますので、まずは一読ください。
acques Lassaigne (ジャック・ラセーニュ)/ フランス
輸入元「クロスロード」の資料より
生産者: Emmanuel Lassaigne(エマニュエル・ラセーニュ)
国・地域: フランス・シャンパーニュ モングー
シャンパーニュでもほぼブルゴーニュに近い、南部のTroyesの西にコート・デ・ブランと同様なチョーク質土壌が隆起している丘があり、そこにジャック・ラセーニュの畑、Mongueux村は位置します。現在の責任者エマニュエル・ラセーニュ氏の父ジャック氏が、生まれ故郷であるこの村の恵まれた立地条件を持つ土地に惹かれ、「ここなら素晴らしいワインができるはず」と兄弟4人でブドウの植樹からという、まさしくゼロからスタートしました。畑の表土は15~40cmのみ、その下には8000年前のチョーク質土壌が広がり、畑には堆肥も窒素も人為的なものは一切与えません。もちろん補糖もゼロ。シャンパーニュの土壌でブルゴーニュ風の造りでテロワールをしっかり表現した、エレガントで繊細なシャンパーニュです。
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