一昨年6月に、自然派ワインのインポートマネージメントをしているCPVツアーでフランス・ピネリー山脈近くでスペイン国境地帯のルーションのワイナリーを幾つも訪問。
その中でドメーヌ・レオニヌ訪問時に映画に話が出ていて(ですので撮影は2017年の収穫期だと思われ)、その夏にフランスで公開になって2018年末には日本で公開予定で、それに合わせて来日したい!という話でした。
ですが遅れて来日に話は無くなってしまいましたが、て昨年末に待望の公開になったのが映画「WINE CALLING(ワイン・コーリング)」です。
名古屋でも2020年新春より伏見ミリオン座で公開になったので本日(1月17日)見てきました。
この映画はルーション地区でのナチュラルワインの創始者的存在、フラール・ルージュ造るジャン・フランソワ・ニックと彼を慕う生産者グループの物語
そこには主演に近い形で昨夏の訪問ワイナリー、ドメーヌ レオニヌとドメーヌ デュ ポッシブルが出てましたよ~(すこしブーデュモンドも)
ドメーヌ・レオニヌ ドメーヌ デュ ポッシブル
ナチュラルワイン造りというとストイックに求道的な感じを持ちますが・・
まず彼らはその生活を楽しんでいるように描かれていました。ナチュラルワインが好きで、ワイン造りが好きで、そして昔ながらの助け合いの共同作業が好き
その生活は早朝から日が暮れるまでクタクタになるまで働き、それなりの安定した生活になるにはワイナリー創設から10年はかかる厳しいもの。 奥さんがほとんどプラーベートの時間が無いと嘆く様子も)
また、それなりの安定した生活になるにはワイナリー創設から10年はかかる厳しいもの。シャンパーニュやブルゴーニュの有名ドメーヌと比べると、その生活は何と簡素なことか・・好きじゃないと出来ない(;’∀’)
しかし彼らには仲間がいます! 一人ではとても難しい厳しい道のりですが、先輩ワイナリーが道具や場所の提供から始まり、アドバイス・・15ワイナリー程の仲間が日を決めてキツイ作業を共同で行うことも。
そしてもちろん集まれは当然それぞれのワインを飲み、楽しみながら♪情報交換を行っている姿も多く映されていました。また彼らの家族も一緒になって余暇も過ごすシーンもあり、まさに昔の農村のようです。
栽培や醸造のシーンでは、もちろん化学農薬を使わず(その健康被害の恐ろしさも映し出され)、有機栽培による美しい葡萄畑や生きた土壌も映し出されていましたが、その中で私はあまり表面には出てこない醸造の部分にも多くの時間が割かれて興味深く見ましたよ!
葡萄を入れれば出来るものでない! それを映画では強く強調。
目標とする軽やかな味わい、そして常に最高の少しでも旨いものを実現するために、細胞内発酵、マセラシオン・カルボニック、そして低温発酵など、醸造への研究は怠りはなく
酵母や酸化防止剤などテクニカルなものを使わず、葡萄の味わいとそのテロワールである野生酵母のみということは、失敗のリスクも高く悪くなる時は一瞬だとのことで・・タンク清掃などの衛生面の徹底、そして細菌や二酸化炭素の分析を徹底している様子も。
決して葡萄任せで怠けてワインを造っているという訳でないことも説明されていました。
そしてこの映画は実は音楽とワインの映画で、映像と音楽のリンクが効果的に♪ Spotifyにそのプレイリストがあるので聞いてみてくださいね。
なかにはドメーヌ・レオニヌのステファン・モランの演奏シーンも彼のワイナリーにはギターがたくさんありましたよ!
ステファン・モラン さんにお土産にjapanease monsterカップ酒を
この映画には日本人として唯一、いやフランス人以外では唯一、そのルーションを連れて行っていただいたCPVの竹下社長が出演! 2分ほどの間彼らとの交友や試飲の様子、そしてインタビューも受けていまして、彼らからの厚い信頼を感じましたよ。
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