
はすみふぁーむ 長野県東御市
場所は長野県東御市、 佐久駅から車を借りて30分ほど、上信越自動車道インター2つほど走って東御インターで降りて5分ほど、ぐいぐい山を登っていく途中にありました。可愛らしい、三角屋根の建物。素敵なワインが出来そうな感じ♪ワイナリー主の「蓮見さん」にご説明していただきました。
「蓮見さん」は面白い経歴で・・実は名古屋のご出身!ご実家は今でも名古屋にあるとか。大学でアメリカに留学。そこで当時、野茂がドジャースに入りその通訳の募集があり、それに応募したところ見事その職に!そのドジャースがカリフォルニアにあり、野球関係者とワインを飲むうちにカリフォルニアワインにハマり、今度はワイナリーに就職。
帰国後、栃木の「ココフォーム」に入り、そこで現「ドメーヌ・タカヒコ」の曽我貴彦さんに醸造方法を学んだそうです。そして当時の長野県田中知事の推奨したワイン特区事業に応募、ここ長野県東御市で新規ワイナリー「はすみふぉーむ」を立ち上げました。
ワイナリーの設立から10年、2009年にはじめてのビンテージワインを出荷。 自社醸造を開始したのは2011年から。最初は日本で一番小さい醸造所だったとか・・
ああ~それから、現役の東御市市会議員さんでもあり、あちこちに飛び回っています。パワフルだ~!

「はすみふぁーむ」の自社畑はこの地区に7箇所点在する。こちらは最初の畑、10年の樹齢。しっかりした味わいを産む葡萄が収穫されます。「ピノノワール」「メルロー」「シャルドネ」などをこちらでは栽培。なんといってもこの地区の評価が高いのが「ピノノワール」。日本の風土では糖度があがらず、しっかりした色つき・ボディのものに仕上がらないが、この地区はブルゴーニュの銘醸地には及ばないものの、らしさがあるような色付き、ボディ感に仕上がる。香りもよく、ピノノワールらしい官能的な味わいも感じられる。他にピノノワールが優れていると近年評価があるのが、長野県高山地区と北海道だそうだ。
通常、4月に目を覚ますようにワインの樹は芽を出すが、3月末で20度の気温! 「もう芽が出そう、そうすると必ず遅霜があって芽がやられるのが心配」と蓮見さん。葡萄栽培は農業!自然との闘い。
長野県では珍しい「甲州」の自社畑。山梨の甲州は糖度が上がらず、それを補う必要があるそうなのですが、こちらでは、しっかり糖度も上がり、自然な酸で醸造できる。そんな味わいのワインは現在600本と少量ということもあって、あっという間に売り切れるそうです。今年、甲州は栽培地を3倍に広げ、3年後以降には生産量を増やす予定とか。

メルロー、ピノノワールなどは樽貯蔵、シャルドネは樽発酵。出荷に向けて今年醸造のワインが貯蔵熟成されていました。
ワイナリーにはティスティング・ルームもあって有料でワインを飲むことが出来ます。

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