【YOKA WINERY訪問記:2025年2月初旬】

北海道余市地区のワイナリー巡り2日目には、登町のYOKA WINERYさんを訪問いたしました。
喜久雅史さんにご対応いただきました。
喜久さんは以前、金融機関で勤務し、在職中にMBAを取得するために「ワイナリー事業の立ち上げ」を架空のビジネスプランとして企画されました。
さまざまな調査を進める中で、ワイン醸造に興味を持ち、実際に自らワイナリーの立ち上げを決意されました。素晴らしい行動力ですね!

そして、2019年に農地を取得され、高台の岩だらけの土地を少しずつ整備しながら、ピノノワールやシャルドネなどを4年の歳月をかけて植えられました。
その間、北海道の新規ワイナリー起業家に醸造場を提供してくださるブルース・ガットさん率いる「10Rワイナリー」で4年間、醸造技術を磨かれ、葡萄を購入して自ら醸造を始められました。

2023年から自社ワイナリーが完成し、自社での醸造を開始
さらに2023年から自社ワイナリーが完成し、自社での醸造を開始されました。
他のワイナリーの皆様も仰っておられましたが、2024年のブドウは、品質と収量の両面で非常に優れていたとのことです。
発酵が完了し、樽詰めされたばかりの「ピノノワール」ワインは、既に素晴らしい熟成を遂げており、この年は本当に偉大なヴィンテージになることは疑いありません。
ただ、喜久さんが残念に感じているのは、予想以上の収量のピノノワールを、収穫翌日までに仕込まなければならなかったため、一部をプレスして他の仕込み方法せざるを得なかったことです。

一人で赤ワイン全体の仕込み、房を取り除いて果実のみし、そして一部全房で仕込む作業は、体力的に相当厳しかったとのことです。 仕込みのタイミングは、肉体的にも精神的にも極限まで追い込むことで、素晴らしいピノノワールが生まれるのです。造り手の努力に、改めて大きな拍手を送りたいと思います。