奈良県と大阪府の県境エリアの葡萄産地は、戦前は日本最大の葡萄産地だったと言われています。
年々その畑は減っていますが、「フジマル醸造所」は多くの畑を借り受け、また葡萄を購入し、葡萄畑の維持に努めております。
今回ご紹介する「フジマル醸造所」からリリースされたのは、吉野杉の木桶で大阪の農家さんのデラウェアを醸したワインです。
それは・・ ぶどう産地としての大阪と、醸造における木桶文化。どちらも葬り去られつつある中で、ワインがこれらの文化を後世につなぐ架け橋となることを目指して、心を込めて作られたワインとなっております。
そのワインには驚かされましたよ、大阪でこんなに濃密なオレンジワインが作られるなんて!
その味わいは・・ブラッドオレンジや花梨、アプリコット、紅茶などのフレーバーが調和し、充分に「オレンジワイン」と呼ばれるワインの楽しみが広がります。
さらに吉野杉がもたらすウッディなニュアンスが複雑さを増し、ミネラル・塩気など海の堆積層のテロワールをしっかりと感じることができました。
ワイナリーのコメント
●デラウェア産地としての文化をつなぐ
ワイナリーのコメント
●デラウェア産地としての文化をつなぐ
歴史あるブドウ産地、大阪。かつてはデラウェア出荷量日本一でした。 都市化や高齢化、気候変動によって大阪のブドウ畑は消えていく状況にあります。 デラウェアのワイン用ぶどうとしてのポテンシャルを知る私たちは、できる限り農家さんたちからデラウェアを買い取り、ワインという形で消費者と繋ぐことで、ぶどう生産地としての大阪を次の世代に残す一助になればと考えています。
●木桶とワインをつなぐ
古くから発酵•醸造に用いられてきた木桶。容器としての寿命は長く、また桶つき酵母が大切にされることから、新調のサイクルは100年単位だと聞きます。現代ではステンレスタンクを用いた醸造が主流となって木桶の需要が減ったことにより、本職の木桶職人は引退していってしまいました。 現在、醸造用の大きな木桶を作れる桶屋さんは日本に唯1つ、藤井製桶所(大阪府堺市)を残すのみです。 そこで私たちはご縁もあり、ワインの作り手として「ワインと木桶をつなげないだろうか」と木桶発酵に挑戦しました。 昨今新設が相次ぐワイナリーが発酵容器として木桶を選択肢に入れるようになれば、木桶の需要を増やすことに力添えできるのでは無いか、と考えたのです。
●木桶の特徴を適度に出すワイン作り
杉の木はそのままでは香りが強いため、木桶のアク抜きを繰り返して軽く天日干しし、適度な香りが抽出できるように加減しました。瓶詰め後も杉のニュアンスが適度に現れ、このワインの個性が十分に感じられるタイミングまでじっくり10カ月待ちました。チャーをしてある木樽で仕込むのとは異なり、無垢な木の心地よいタンニンがこのワインに爽やかな個性をもたらしています。
木桶で10日間醸したデラウェアをバスケットプレスで搾り、ステンレスタンクで2か月熟成させたのち、青デラのワインを約10%ブレンドしてボトリング。酸化防止剤は使用していません。」
原料:デラウェア(大阪府産100%)
内容量:750 ml アルコール分:10%
総酸度:8.2 g/L 総亜硫酸:7 ppm 遊離亜硫酸<1 ppm
製造者:株式会社パピーユ 製造場:島之内フジマル醸造所
薄にごりの黄金色。発酵の香りが強く感じられますが、口に含むとデラウェアの甘い香りと厚みのある酸味がリードしている印象です。
商品説明
薄にごりの黄金色。発酵の香りが強く感じられますが、口に含むとデラウェアの甘い香りと厚みのある酸味がリードしている印象です。
商品仕様
製品名: | 島之内フジマル醸造所 / Link 2022 750ml 【自然派ワイン 日本 大阪 白】 |
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メーカー: | 清澄白河フジマル醸造所 |
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