希少品種「ロモランタン」自然派ワイン第一人者・新井順子さんが初めて醸す、無農薬・酸化防止剤無添加。
柑橘類やミネラルやアプリコット、複雑に混じり合い苦みと酸味が心地よく
フランスでも有名産地ロワール地方、その中でもかなり珍しい地ぶどう「ロモランタン」、そのロワール地区でも中流域のシルヴェニーとトゥレーヌにしか残っていないそう。
その地区に葡萄畑を所有の新井順子さん(日本でのナチュラルワインの顔)が仲の良い近隣のDomaine de Montcy の無農薬栽培の「ロモランタン」を使い、そのワイナリーで新井さんが使い慣れた樽を持ち込み自分の手で醸したワインです。
その土地の力のみを頼る自然栽培と野生酵母発酵、柑橘類やミネラルやアプリコット、その味わいが複雑に混じるクリーンな味わいに苦みと酸味が心地よく混ざって来るのが「ロモランタン」、その魅力が充分に発揮されている良品です。 限定600本
新井順子さんがDomaine de Montcyで醸造、2019年9月26日収穫、VIretの500L新樽での樽発酵
栽培方法 無農薬 品種 ロワール・トゥレーヌ産ロモランタン100%(手摘み)
酸化防止剤無添加 アルコール13% 自生酵母
【新井順子さんのコメント】
ロモランタンと言う品種はロワールで消えゆく白葡萄ですが、実はCour ChevernyというAOCはこの品種の為に認定された原産地統制名称なのです。この他1993年3月に同時にAOC Chevernyも認定されました。とても酸味の強い品種で、良い年にはぐっと糖度が当たるため非常に長期熟成のワインを造る事が出来ます。しかしそうではない年は糖度が上がり辛い上に酸が強いので扱い辛く、年々この品種を植え替え、ロワールでは作付け面積が減っております。しかし近年ナチュラルワインの普及と共にこの品種も再認識され、ナチュラルワインを造る醸造家の間で、ここ2~3年植樹されるようになりました。しかし基本的に圧倒的畑が少ないので、ロモランタン単一のワインは少ないのが現状です。
私の近所にDomaine de Montcyという無農薬のワイナリーがあります。オーナーは女性のLaura Semeriaさんは1968年5月22日イタリアで生まれたイタリア人。2007年からロワールでワイン造りを始めた女性醸造家です。お父様はイタリア人ですがお母様はフランス人。なので小さい頃からフランス語も話せ、フランスにはとても憧れを持っておりました。ミラノ大学卒業後、スイスで食のマーケティングの仕事をしておりました。その為星付きレストランや美味しいものの情報はいつも最新で、ずっと食関係の仕事をしておりました。ご主人はノルマンディー生まれのフランス人。2人の子供を育てながら10年結婚生活を送っておりましたが、お互いの価値観が変わり、彼はパリで仕事をし、Lauraは前からやりたかったワイン造りをしようと決心。たった1人で始めます。そしてロワールで手広くワイナリーを経営していたSimontさんからDomaine de Montcyを購入。何と16Haもの大きなワイナリーです。前は慣行農業でしたが、Lauraが2008年から畑を完全無農薬に変更しました。そして5ha植樹を無農薬で行い、2010年にはバイオダイナミック農法に切り替えます。2012年は霜の関係で収量が殆どなく、ワイナリーを辞めようと思いましたが、踏ん張り続けました。華奢な体ですが、本当に頑張り屋さんです。2015年にデメテールの認証を取り、2016年また霜の収量がガクンと減りました。普通はここでしょげますが、彼女の発想は違います。リスク管理のため、また8haもの畑を買い足したのです。凄い勇気です。途中で2haの畑を引き抜きましたが、合計27haもの畑を所有するワイナリーのオーナーになりました。葡萄の栽培はその年の気候でとても左右されるので、並行して果実の無農薬ジャムを造り始めました。それはとても評判が良く、いつも彼女のブティックには沢山のお客様がいらっしゃいます。私はLauraが大好きです。フランスでは珍しいほど陽気で明るく、とても前向きな素敵なマダムです。そうそう面白いのが2014年から元ご主人がワイナリーのスタッフとしてメンバーに加わりました。離婚しているのですが、お互い子供の教育のために出した結果です。こういうスタイルもあるのがヨーロッパの良い部分ですね。
2019年春に私が彼女のもとを訪ね、このワイナリーのワインを試飲し、dionyさんに紹介しました。しかしChevernyでは既に輸入しているワインがあるので、日本の輸入は実現しませんでした。しかし私は彼女の畑が素晴らしい無農薬の畑なので、思い切って醸造していなかったロモランタンを私に醸造させてもらいないか?とお願いしてみました。ローラは少し考えて「OK」と即答。この決断力の速さが彼女の原動力だったのでしょう。そして私の初めてのロモランタンが実現しました。
2019年9月26日収穫、プレスした後私がいつも使用しているブランシャールさんの方法を引き継いだVrietの新樽500Lで発酵。何度も何度も試飲を繰り返し、2020年10月4日に瓶詰め。同じロワールでもソーヴィニョン・ブランと違ってMLFに時間がかかりました。瓶詰めはシンプルに手で行い、勿論SO2は一切入れておりません。
商品説明
希少品種「ロモランタン」自然派ワイン第一人者・新井順子さんが初めて醸す、無農薬・酸化防止剤無添加。柑橘類やミネラルやアプリコット、複雑に混じり合い苦みと酸味が心地よく
商品仕様
製品名: | VdF Romorantin Vinifie par Junko ロモランタン ヴィニフィエ パー ジュンコ 2019 白辛口 750ml |
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